魂が救われること
宗祖日蓮聖人は 病に関して「病によりて道心はをこり候か」(妙心尼御前御返事)と言われています これは 病気になって健康の有難さを知り 快復を祈ることによって信仰心が芽生えるということです つまり 病気を100%否定的にとらえるのではなく 信仰に入るきっかけになるとして積極的にとらえることも可能だと言われているのです 信仰で病気が治るわけはないと思う人もいるかもしれません しかし 病は気からという日本のことわざにもありますように 快復したいという気持ちがない人の治療はなかなか進まないことはよく知られています 逆にどうしても快復したいという強い気持ちを持っている人は 治りも速いと言われています 信仰を持つことによって 仏様の救いを理解し 人は強く生きて行くことができるようになります

日蓮聖人は 「妙とは蘇生の義なり 蘇生とはよみがえる義なり 」(法華題目抄)と教えられています これは 法華経の正式なタイトルである妙法蓮華経 つまりお題目南無妙法蓮華経の「妙」のことで この字は甦るという意味であると言われています つまり 法華経の教えは 蘇らせる力があると仰るのです 続けて 「(他の教えは)ただ生けるものを治して死せるものば治せず 法華経は死せるものをも治す ゆへに妙という釈なり 」法華経は 信仰により私達の魂を救う教えなのです 魂が救われることによって 心と体もまた救われます ご存じのように 日蓮聖人は お題目の力によりお母様を死の淵から救い 4年も生きながらえることができました
法華経には力があります 今日私達はたくさんお題目をお唱えしました 私達はいろいろな罪障を抱えていますので すぐに悟りを得るということはありませんが 少しずつ魂が救われていきます お題目をお唱えする時 お題目の力で私達の魂が生き生きとして力が湧いてくるのです
残念ながら このようなことは 自分が病気やけがなど大変な目に遭わないとわからないかもしれません しかしそれも 信仰の機会となり 魂が救われる機会となるのならば有難いことといえるかもしれません 法華経の力を信じて 信仰を深め お題目をいつでもどこでもお唱えするようにして下さい お題目の力で 皆さんの魂が 心が 体が救われます お題目の力で この世でもあの世でも皆さんは救われます
2016年8月21日